【おススメ映画】『96時間』~ハイテンポなダークヒーロー・アクション~

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公開:2008年 アメリカ・フランス

おススメ度:★★★★★


「テンポが良くて退屈しない映画ってない?」と聞かれたら、この「96時間」をあげます。

 

この映画、とにかくテンポが良くて、上映時間は約90分の間に目まぐるしく話が展開し、無駄なシーン、間延びしたシーン一切なし。退屈することなく、あっという間に90分が過ぎます。

 

映画のあらましは、

 

元CIA工作員の主人公が、外国(フランス)で拉致された娘を救い出すために、敵をバタバタとなぎ倒し撃ち殺し無双しまくる、

 

という単純明快なお話。いわゆる勧善懲悪。

 

それ以上でも以下でもない。いたってシンプルな映画。

 

だがそれが良い!

 

ちなみに主人公のブライアンは、娘を救い出すためには、手段を全く選ばないダークヒーローです。法律無視、倫理無視、人命軽視、必要とあらば罪のない人間にすら危害を加える、などなど。

 

普通は「悪」とされる手段すら行使するダークぶりで、敵に対する容赦や情けは一切なし。非常に独善的な男として描かれています。

 

しかし敵からしたら、これほど恐ろしい相手はいない。手段をまったく選ばないからこそ、「命がけで守る!」という言葉が、重みをもつ。この男だったら、どんな手段を使っててでも救い出すだろうと思わせてくれます。

 

口だけではない、最高にかっこいいダークヒーローなのです。

 

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ところで、ブライアンは「仕事が忙しすぎて離婚」という経歴を持ちます。これ、アメリカ映画でやたらと見る設定だけど、共感を得やすいんでしょうかね?

 

ちなみに、ブライアンの娘が拉致されるまでの流れは、実際にありそうな手口でリアルさを感じました。外国の地で、いきなり親しげに話しかけてくる奴がいたら、そいつは犯罪者だと思うくらいじゃないと、自分の身は守れないということです。

 

現実世界ではブライアンが助けに来てくれるようなことはないのだから。