四国一周してみて感じた四国4県(徳島、高知、愛媛、香川)の印象

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GWに四国を一周してきた。

 

大阪で電車を乗り継いで、和歌山からフェリーに乗って徳島に渡り、そこから時計回りに四国を一周してきた。

 

今回フェリーを使った理由は、南海電鉄の「好きっぷ」という切符を買うと、大阪の難波から徳島まで、電車賃と船賃合わせて片道2,000円で行けるためである(時間はかかるけど)。

 

四国内の移動は、JR四国が発売しているフリーきっぷを使った。このフリーきっぷは特急も含めて乗り放題になるため、結構お得なのである。

 

今回、四国のそれぞれの県に抱いた印象と、訪れた場所について、簡単に書いてみようと思う(ただしそれぞれの県に2日くらいしか滞在してないんで、あくまでも観光客視点での話です)。

 

①徳島県

 

徳島といえば鳴門の渦潮。ただ今回は寄らなかった。

 

その代わり眉山(びざん)に登った。鳴門の渦潮に比べたら地味かもしれないが、山頂からの景色は絶景。遠くに紀伊半島を見ることもできる。山頂まではロープウェイもあり、その乗り場までは、徳島駅から歩いて10分ほどで行ける。GWの割には人が少なくて落ち着けた。おすすめスポットです。

 

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↑眉山からの眺め

 

徳島市は県庁所在地だけあって、まあまあ大きな街。

 

駅前には徳島ラーメンなどの飲食店が建ち並び、駅から少し歩いたところには飲み屋街があって、繁華街になっていた。

 

ただ、駅前のそごうが夜7時に閉まるあたりは、地方だなと思った(笑)。

 

ちなみに徳島の弱点は公共交通の貧弱さだと思う。四国で唯一、路面電車や私鉄が走っていない。

 

ちなみに僕は原付を借りて徳島市とその周辺をノンビリまわった。

 

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↑徳島駅  わりと大きめ

 

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↑四国八十八か所の第1番札所・霊山寺 お遍路さんはここから始まる

 

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↑吉野川流域

 

ちなみに徳島の人は関西弁に近い話し方をする印象(たぶん厳密には違うのだろうけど)。たぶん昔から関西との行き来が多かったからだろう。

 

②高知県

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高知は南国感が漂っているところ。

 

そして幕末の歴史が好きな人、特に坂本龍馬が好きなら、一度は訪れたい県じゃないでだろうか。高知県もそれがよく分かっているようで、高知駅前や桂浜に坂本龍馬像を建てたり、空港に「高知龍馬空港」という名前をつけたりして、だいぶ龍馬をプッシュしている(笑)。

 

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↑坂本龍馬像

 

高知市は市街地のエリアが広くて、高知駅から繁華街のあるエリアまで歩いて行こうとすると、結構遠い。

 

その代わり路面電車があるので、それに乗ればあまり移動には困らない。

 

ただ、路面電車は坂本龍馬像のある桂浜までは伸びてないので、そこに行くにはバスに乗る必要がある。

 

他に、帯屋町のアーケードが結構長くて、はしからはしまで歩くと20分以上はかかる。それでいてシャッター街化しておらず、人もたくさん歩いていた(これはGWだからかもしれない)。この賑わいは意外だった。

 

高知は、こういう「歩いて回れるエリア」が、地方都市にしては大きいなと思った(もっとも、同じ規模のアーケードが松山や高松にもあることを後に知るのですが)。

 

「歩いて回れるエリア」「歩いている人が多いエリア」があるかどうかは、街の活気を左右する。そういう意味で、高知の街からは活気を感じた。

 

高知市以外のエリアでいうと、東部の室戸岬はいい意味で最果て感があり、室戸の漁港は昭和な雰囲気が漂っていて、落ち着くところだった。

 

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↑室戸

 

西部の四万十のあたりは、四国の中でも特にのどかなところ。四万十川はゆったりしてるし、足摺岬からみる太平洋は雄大。高知は、四国の他の県と比べて雄大な雰囲気のある場所です。太平洋に面してるからかもしれない。

 

③愛媛県

 

愛媛といえばみかん。あとは夏目漱石の小説「坊ちゃん」の舞台であり、司馬遼太郎「坂の上の雲」に出てくる正岡子規や秋山兄弟の出身地でもある。それと今治タオルが有名。

 

県庁所在地の松山は、人口50万だけあってそれなりに栄えていた。大街道という繁華街エリアには、アーケードや飲食店の建ち並ぶエリアがあり、人でごった返していた。歩いて回れるエリアが広がっていて、活気を感じた。

 

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↑松山の路面電車

 

街中には路面電車と私鉄が走っている。GWということもあって、路面電車は常に猛ラッシュ状態。松山城行きのロープウェーは大行列(松山城は山城なので、歩いていこうとすると登山になる)。 道後温泉の周辺も人だらけ(笑)。

 

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↑松山城 

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↑松山城天守閣からの眺め

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↑道後温泉

※ちなみに道後温泉は今年の7月から2年ほど、改修のため建物が見られなくなります。

 

愛媛から香川への移動は鈍行に乗って、あちこち途中下車しつつ進む。石鎚神社に立ち寄ったり、瀬戸内海を眺めたりして過ごす。ノンビリ旅して、リフレッシュ。

 

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↑石鎚神社 

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↑石鎚神社からの眺め

 

愛媛に面する瀬戸内海は、太平洋と同じく穏やかな海なのだが、太平洋との違いは「島影」があること。瀬戸内海に島が点在しているので、海の上に島影が浮かんでいる。その風景は絵のように美しい。

 

ちなみに余談ですが、自分のルーツの1つは瀬戸内海です。祖父が瀬戸内海の島の出身です。村上水軍の血をひいてるかどうかは分からないけど。

 

④香川県

 

香川と言えばうどん。実際あちこちにうどん屋がある。コンビニ並である。

 

県庁所在地の高松には長いアーケードがあり、繁華街はビルが建ち並び、それなりに賑わっている。個人的に、高松が四国の中で一番栄えてると思った。

 

ちなみに高松の中心はJR高松駅ではなく、琴平電鉄の瓦町駅周辺。

 

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↑瓦町駅

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↑琴平電鉄と高松城

 

香川で有名な観光地と言えば金比羅宮。なので寄った。

 

1368段という長い長い階段を上って参拝する名所。上って降りるまでに800カロリー消費するそうな。

 

観光しながらダイエットもできるお得なスポットだ!

 

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↑金比羅宮

 

金比羅宮まで列車で行く場合、JRか琴平電鉄で行くことになる。

 

高松から行く場合は琴平電鉄がおススメ。乗り換えなしで行くことができます。

 

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↑琴電琴平駅 

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↑琴平電鉄は2両編成。結構乗客が乗っていた。

 

ちなみに今回、香川で偶然出会った名所が、観音寺にある「銭形砂絵」。

 

愛媛から香川に向かう途中、普通列車が観音寺駅どまりだったので、そのまま駅を降りて観音寺の町を散策。

 

そしたら琴弾八幡宮というのが山の上にあるというので、登って参拝した後に、偶然この銭形砂絵にたどり着いた。

 

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↑銭形砂絵

 

写真では分かりづらいかもしれないけれど、それなりに巨大だった。

 

江戸時代、殿様がこのあたりを視察に来ると言うので、地元の人たちが歓迎のために寛永通宝(当時のお金)の巨大砂絵を作ったのが始まりだそうな。

 

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↑寛永通宝

 

僕はこの「銭形砂絵」の存在をまったく知らなかったので、サプライズだった。

 

たまにこういう発見があるのが旅の楽しいところだなー。

 

四国4県に共通すること

 

四国4県に共通するのは、

 

・海が穏やかなこと

・歩いて旅する人がたくさんいること(お遍路さん)

・県庁所在地に人口や経済などが一極集中していること

 

 という感じ。

 

四国には、九州の福岡とか北海道の札幌みたいな、1つだけ飛びぬけた県・都市というのがない。そのため地味な印象があるかもしれない。

 

しかしどの県にも歴史があり、観光スポットがあり、郷土料理があり、自然があり、といった感じで、それぞれの県に見どころや良いところがあった。

 

また、訪れたいと思っている。